2019秋冬季カンパのお願い

山谷労働者福祉会館活動委員会からの2019年秋~冬期カンパの呼びかけです。どうぞよろしくお願いいたします。

 これまでに物資・現金両面でカンパを寄せていただいた多くの皆さん、どうもありがとうございました。送っていただいた物資・食材により、多くの仲間が寝場所を守り食事をすることができました。毎週日曜日には野宿の仲間と共に共同炊事(たきだし)で毎回150~250食前後の食事を作ります。月に一度の衣類分配ではいただいた衣類や日用品を野宿の仲間たちで公平に分配しています。
 また、貧しい人々を公共空間から追い出す役所などの動きに反対・抗議し、仲間たちのささやかな寝場所を守る取り組みを続けています。台風19号の際台東区の避難所問題で端的に現れたように、野宿の人々は様々な差別や排除と日々向き合わざるを得ません。東京オリンピックを控え、有形無形の排除の圧力はますます高まっています。野宿の仲間たちの抵抗を支える取り組みを行っていきます。また日雇労働者を無権利状態に落とし込む動きに対して異議を申し立てていきます。
 
 これらの取り組みを支える物資とお金の寄付の呼びかけです。応援を、どうぞよろしくお願いします。

●必要な物資 

【毛布、寝袋、衣類】
毛布、寝袋、防寒着、ジャンパー、トレーナー、フリース、ズボン、下着(新品)、靴下、軍手、スニーカー

【食材】
米(精米設備がないため白米をお願いいたします)、調味料(みそ、しょうゆ、みりん、和風だし、鶏がらスープ、塩、砂糖、カレールー、カレー粉)
インスタントコーヒー、粉末ミルク、紅茶、日本茶、カップ麺、缶詰、レトルトカレー

【日用品】
洗面用具(タオル、石けん、カミソリ)
洗剤(食器用、洗濯用)
カバン、リュック、テント、カイロ、風邪薬、胃腸薬、鎮痛剤、マスク、湿布、テレホンカード

【キャットフード】猫の世話をしている野宿の仲間が多いため
ドライ(カリカリ)とウェット(缶詰など)どちらでもOKです

【仕事道具】日雇仕事に就くのに必要な装備を買うことができない労働者に無料で貸し出しています
安全帯、腰袋、安全靴、作業着(特に安全帯が不足しています)

【布団】年末年始の山谷越年闘争で必要になります そのため、布団の受付は年内に限らせていただいています


物資送り先
〒111-0021 東京都台東区日本堤1-25-11 山谷労働者福祉会館
TEL&FAX 03-3876-7073
*宅配便の配達時間を、『日曜日12時~14時』と着時間指定にてお送り下さい。不可の場合は『日曜日14時~16時』着指定でお願いします。
*衣類は、野宿生活に向く実用的なものが必要とされています。
*以下のものは需要がありませんので、送っていただかないようお願いいたします。
〖背広、スーツ、ワイシャツ、女性もの衣類、どてら、かいまき、食器〗

●現金カンパ

【銀行口座などから振り込む際の口座番号・名義】
銀行名 ゆうちょ銀行
金融機関コード 9900
店番 019
預金種目 当座
店名 〇一九 店(ゼロイチキユウ店)
口座番号 0550132
名義 サンヤロウドウシャフクシカイカンウンエイイインカイ

【郵便振替口座】
郵便振替口座:00190-3-550132
口座名義:山谷労働者福祉会館運営委員会

台東区避難所問題:野宿する人々100人に行った聞き取りの結果 パート3 ----避難所についての野宿する人々の思い---

聞き取りの中では、台東区の避難所について、知っていたかどうかについてもたずねている。普段台東区内で暮らしている人が83人、そのうち25人が「知っていた」と答え、58人が「知らなかった」という答え。この数字から導き出されるのは「野宿者にも避難所の周知をすべき」という結論だろう。確かに重要なポイントではある。最も災害の影響を受け、命が危険にさらされる可能性が高い人々に、確実に情報が届くようにすること。だが、少々平板で表面的な気もする。より重要な要素が、野宿の仲間の声の中に、見出されるのではないだろうか。
野宿する当事者が、避難所に行くつもりがあるかどうか(あったかどうか)について、聞き取りで直接きくことはあえてしていない。だが、「避難所について思うこと」という問いに対して、「行きたかった」「行きたくなかった」という形で答えてくれた人が38名。そのうち、「行きたかった」という主旨の回答が15名、「行きたくなかった」という主旨の回答が23名であり、避難所に行く気がないという人の数が、上回った。「避難所に行くつもりがない」と答えた人の中で、何人かはその理由を言ってくれた。「においや身なりなどで(こちらが)気を使ってしまう」というものもあるが、多くが日常的に受けている差別や排除を、避難所に行かない理由としてあげている。「普段公園でもにらまれたりするので、避難所に行っても『なんで来るんだ』などといわれそう」「役所の人間はおれたちをバカにしているから」「ホームレスを人間扱いしていない」「俺達はいつも排除される」などなど。

これは「避難所を野宿者に開放しても、野宿者は来ない」ということではない。そうではなく、日常的な排除の延長に、今回の避難所問題があるということだ。言い方を変えると、台東区危機災害対策課が避難所から野宿者を排除するずっと前から、野宿者は避難所から排除されてきたのだ。日常的な排除と差別によって。これはまた、「野宿者が(野宿者も)利用できる避難所の実現を」という議論の限界を示しているとも言える。つまり、多くの野宿者は、避難所問題を他の排除から切り離して考えてはいないということだ。今回の聞き取り結果は、避難所の運営方法の議論のみでは解決できない問題の存在を強く示しているのだ。

聞き取りを行うに際し、悩んだことの一つが、この日常的な排除とのつながりだった。具体的な例をあげると、避難所のことが話題になったとき頭に浮かんだのは、区内のアーケードで起こっている野宿者排除の問題だった。警察が深夜のアーケードで寝ている野宿者を叩き起こし、追い出している問題。雨の夜や悪天候の晩を狙ったように警察が来て、雨の中に追い出すというのを繰り返してる。警察署に野宿の人たちと出張って、抗議の文書を出したり、それなりに取り組みをやっては来たが、なかなかうまく行かない。

悪天候の中、野宿者を叩き出すということで言えば避難所もアーケードも同様に悪質なわけで、また、野宿する人の暮らしから考えると、アーケードの排除問題の方がたぶん重要だ。ところがアーケードからの排除のような恒常的な排除の問題とは、一定別なものとして、避難所問題を考えるのが、なんとも気持ちが悪くて、ためらってしまう。台風が来る前もそうだし、台風が過ぎ去った今も、野宿者は差別・排除の中で暮らしてて、そういう人たちと僕らは毎週メシ作りを一緒にやってる。昨日の夜、寝床を叩き出されたかもしれない、そんな人たちを相手に「避難所のことについてどう思う?」とか聞くのって、ちょっと呑気すぎるんじゃないか、と感じていた。また、聞き取りを行うことで、日常的な排除の問題を、避難所問題から切り離すことになるのではないか、という危惧もあった。

台東区避難所問題:野宿する人々100人に行った聞き取りの結果 パート2 ----12日、野宿する人々はどのように夜を過ごしたのか---

「バス停の屋根の下にいた。ちょっと雨がすごかったよ。濡れてびしょびしょ。」「高速道路の下にいた。濡れた濡れた」「アーケードにいたんだけど看板が飛んできた」
聞き取りでは、まず台風の時にいた場所を尋ねたが、それへの回答の一部だ。その他にも
「アーケードにいた。屋根のトタンがバタバタして吹っ飛ぶんじゃないかと思った」「駅にいた。雨風がすごかった」「駅にいた。雨風がすごく、ダンボールが飛ばされた」「公園にいた。夜すごい風が吹いた」「地下街の階段にいた。雨が吹き込んで、寒くて眠れなかった」「高速道路の橋脚の下にいて、雨は大丈夫だったけど風がけっこう来た」などなど。多くの人が、今までにない雨風の強さを口にしている。

一箇所にとどまらず、移動し続けた人も。「一晩中転々と歩いていた」「台風が過ぎるまで歩きっぱなし」「ずっと歩いていた」これは、刻々と風向きが変わるため、風雨を避けるために移動していたということ。
野宿しながら仕事をしている人もたくさんいる。手持ちの金がある人の中には、漫画喫茶に泊まった人たちも(100人中3名)。

公園や河川敷などに小屋がけして暮らしている人たちは、基本小屋で台風をやりすごしている。だが、川の水位が上がれば、小屋が水没、流されるなど、大きな影響を受ける場所でもある。今回、河川敷で暮らす仲間の何人かは、山谷労働者福祉会館に泊まった。

当然のことではあるが、雨風をしのぐすべを持たない野宿者は、今回のような台風で最も大きな影響を受ける。吹き込んだ雨に濡れてびしょびしょになった人、飛んできた看板が頭に当たった人、一晩中歩き続けた人。避難所の外で台風の夜を過ごした人々のこれらの声。私達にとって、ここが全ての出発点である。

台東区避難所問題:野宿する人々100人に行った聞き取りの結果 パート1

【聞き取りを行うにあたって、またその分析を行うにあたって考えたこと】
もちろん、台東区の「野宿者お断り避難所」についてである。
この問題が注目を集め、多くの人が様々な意見や評論を言った。私達は、この問題について、何よりもまず当事者、避難所に入るのを断られた野宿する人々、の声が先頭に出るべきと考えてきた。10月12日、台風19号が東京を直撃した日、「野宿者お断り避難所」の外で、野宿する人々がどのように夜を過ごしたのか、また、その後、避難所についてどのように感じたのか。それが全ての出発点ではないか。これらの声、野宿する人々の声、を形にするために、この聞き取りは行われた。

 またこの問題について、私達の友人である、野宿する人々がどのように感じ、何を思っているのか、単純に知りたいという思いもあった。およそ100人の野宿する人々から、回答をもらったわけだが、そのほとんどは顔見知りの人々である。聞き取りは台東区に暮らす野宿者を中心に行ったが、その他の区で暮らす人々を除外することはしていない(台東区:xx人、その他の区:xx人)。そもそも、夜ごとに違う場所で体を横たえ眠る人々も少なくはないわけで、正式な賃貸契約に基づく家も持たず、住民票もない人々にとって、区の境がどれほどの意味を持つというのか。

だが一方で、アンケート調査のようなことをすることについてのためらいや迷いがなかったわけではない。多くの人から回答を集め、それを集計して「xxの人は合計何人だった」「xxな人がyy割だった」などとやること、人々を調査の”対象”とすることは、すごくよくないんじゃないか。人々をデータとして扱うのは、なんとも気分が悪い。当事者との距離は遠いものになるし。野宿者対象の調査であるということは、最も厳しい現実の中であえぐ人々を”調査”し、当人の頭越しに、その困難を安全圏から利用し、売りにするということじゃないのか。

 だから、聞き取りの内容は極力簡単なものになっている。聞いたのは、4つ。お世辞にも精密な調査とは言えない。はい、いいえの二択を尋ねたのは、3の「避難所のことを知っていたか」だけ。だが、聞き取り調査を行う中で、普段はそれほど饒舌ではない人々が、自身の口から言葉少なに語ってくれた。そこには、一人一人の思いが何よりもよく現れている。大事なところがあるとすれば、数字の部分ではなく、データ化される前の人々の声にこそあるのではないか。よって、この聞き取りの分析は、量的なものも含まれるが、質的な面も重視したものとなっている。

避難所問題について聞き取りをする中で思ったこと【日常的な排除・差別の問題と避難所問題とは別のものなのか】

ここ二週間ほど、日曜日の共同炊事(私達がやっている行列を作らない炊き出し、のようなもの)の時に、野宿の人たちに台風19号の避難所の問題(台東区が野宿者を断った問題)について、簡単なアンケートというか聞き取りをしたんだけど、個人的にはなかなかいいなと思う瞬間がいくつかあったので、それについて書く。これは、同時に、なぜ私達が野宿する人々に聞き取りをするのか、その意味についての文章でもある。

聞き取りの項目は、12日(台風が来た日)にどこにいてどのように過ごしてたかとか、避難所を知っていたか、とかその程度。それと、「避難所について思うこと」っていう項目もあった。みんな一言二言感想を言ってくれたんだけど、台東区が野宿者が避難所に避難するのを断ったことについて、「絶対許されないこと」「絶対おかしいよ」とか「野宿者お断りはひどい。人間の尊厳は誰も同じ」とか、スパッとためらいなく言う人がけっこういて、すごくいいと思ったわけ。

野宿してる当人が、今回の避難所問題を、全く不当な排除と認識し「絶対許されないことだ」と言い切るのは、野宿してない人(これを書いてる自分を含めてだが)が言うのとは違った意味があると思うのだ。

一つには、日々排除や偏見や悪意に直面しながら暮らす野宿者が、差別意識に対し、諦めの気持ちを持つのは自然なことだし、実際アンケートで「しょうがない」という答えもけっこうあったから。それが当然だと思うのは、台風が来る前から、野宿者は役所や一部の地域住人からの排除の中で暮らしてきたわけで、今回「野宿者は避難所に入れない」というのが差別・排除を受けた初めての経験ではない。そういう中で、避難所問題に対し「許されない」と言い切るのは、すばらしいなと思うわけです。

もう少し具体的に言うと、これは(これを書いてる)自分自身の問題としてもあるんだけど、今回の避難所問題についてはちょっと歯切れが悪いところがあった。ためらいというか。台東区の避難所から野宿者が断られたことが話題になったとき、自分の頭に浮かんだのは、区内のアーケードで起こっている野宿者排除の問題だった。警察が深夜のアーケードで寝ている野宿者を叩き起こし、追い出すということが繰り返し行われているんだが、雨の夜や悪天候の晩を狙ったように警察が来て、雨の中に追い出すというのを繰り返してる問題。警察署に野宿の人たちと出張って、抗議の文書を出したり、それなりに取り組みをやっては来たが、なかなかうまく行かない。

悪天候の中、野宿者を叩き出すということで言えば避難所もアーケードも同様に悪質なわけで、また、野宿する人の暮らしから考えると、アーケードの排除問題の方がたぶん重要だ。ところがアーケードからの排除のような恒常的な排除の問題とは一定別なものとして、避難所の排除問題を批判するというのが、なんとも自分的に気持ちが悪くて、ためらってしまう。
台風が来る前もそうだし、台風が過ぎ去った今も、野宿者は差別・排除の中で暮らしてて、そういう人たちと僕らは毎週メシ作りを一緒にやってる。昨日の夜、寝床を叩き出されたかもしれない、そんな人たちを相手に「避難所のことについてどう思う?」とか聞くのって、ちょっと呑気すぎるんじゃないか、と感じていた。

もちろん、避難所の問題を個別の問題、独立のこととして取り組みを行うというのは、方法論・技術論として、もちろんあり得るだろう。ただ、深まらないよね。では、避難所問題を他の問題につなげて考える(たとえばアーケードの排除問題)というのは、どうなのか。そうしなければならない、という必然性はあるのか。あるとすればどこに?当然、行政や区は、「避難所の問題」と限定して話をしていくわけで、それに対して説得力というか、そういったものがどこにあるのかということだ。これは、技術的に解決できるものではない。そうではなく、もしその必然性が形をとるとすれば、それは野宿する人々の声の中からのみ生まれ出るものだと思う。
そして私達が、避難所問題と日常の中での排除の問題との連関を内在的に含むような取り組みを作り上げることができるかどうか。。。

つまり、なぜ避難所問題はこれだけ注目され、排除を批判する立場が一定の共感を持って受け入れられるのに、アーケードや河川敷、公園での野宿者排除はそうではないのか。ということでもある。

問題はこうだ。●「誰でも使える避難所の実現を」という方向で、今回の件を焦点化するのは、すごくよくない。なぜなら日常的な差別/排除と避難所の問題を切り離すことになりかねないからだ。
●かと言って「日常的な排除が今回の問題を生んだんだから、それをこそ問題にしなくてはならない」というのも、平板で奥行きがない。「野宿者お断り避難所」の何が問題だったのか、について正面から向き合わないのは気分が悪いし、なにより、この態度は、つきつめると避難所問題に取り組まない、というに等しいわけで、これはこれでマズい。

非常にどっちつかず、未整理な状態でただ、気分は圧倒的に後者に傾きつつ、聞き取りに参加したわけだが、そこで野宿する人々の率直な怒り(憎しみとは異質なものだと思う)の声を聞いて、すごくすっきりしてていいと思った、という話です。聞き取りの内容の分析については、今日明日中にアップします。
(山谷争議団・反失実M)

「避難所は野宿者お断り」に対し野宿者自身の声を台東区へ

今日共同炊事の後、みんなで台東区に申し入れ書を出しに行きました。
この1週間、野宿の仲間たちに台風19号のときどこでいたのか、台東区の「避難所は野宿者お断り」についてどう思うかを聞いてまわりました。申し入れ書を作ったきょう10月27日昼時点で87人、その後を含めて現在100人を超える野宿者が声を寄せてくれています。引き続き野宿者の声を集めていくつもりです。
駅や建物の軒先、アーケードのある商店街、高速道路の下、自分の小屋にいた人がほとんどでした。「区の避難所は知らなかった。行けたら行きたかった。」という人もいる一方「自分はなんとか外でしのぐつもりだった。でも避難所に行った人が断られたのはどうしても許せない。」という人が多かったのです。
究極の差別を行った今回の台東区に対して、野宿の仲間たち自身の怒りを台東区にぶつける必要があると思っています。台東区は11月初旬には話し合いの場を持つと回答しています。

以下申し入れ書全文

申し入れ書

2019年10月27日

台東区長殿

台風19号の東京直撃が免れないと判断した10月10日、私たちは城北労働福祉センターに台風当日の夜間開放の要請をしましたが、「管理上できない」との回答しか得られず、山谷労働者福祉会館を開放することにしました。10月12日山谷労働者福祉会館には約20人の野宿者が避難しました。近隣のキリスト教会にも約20人が避難したと聞いています。

10月12日、野宿者が集中している台東区、墨田区に区の避難所の野宿者への対応を確認したところ、
墨田区は「どなたでも受け入れる」と回答、
台東区は
「避難所はホームレスはお断りしている」
「理由は、ただで泊まれる所と思われては困るから」
「住所を書かせたり、身なりなどで(ホームレスかどうか)判断する」
「川が氾濫するなど危険な状況になれば現場判断する」
などと答えました。
翌10月13日、私たちは野宿の仲間たちと共に避難所からの野宿者排除に抗議するため、台東区役所に行きましたが、その場で危機・災害対策課の職員は「今回のやり方は間違っていた。今後のやり方を検討する」と表明しました。

わたしたちはこの1週間、87人の野宿の仲間に①台風の時どこにいたのか②区の避難所があることを知っていたかどうか③避難所のことで思ったことを、ききとりをしました。
10月12日、ほとんどの野宿者が雨風をしのいでいたのは、駅、公園の建物の軒先、商店街のアーケード、高速道路の下、自分の小屋などでした。
ききとりをした87人の野宿者のうち台風当日台東区内にいた人は74人、そのうち56人は区の避難所の存在を知りませんでした。知ることができた人も1人を除いて台東区の避難所には行くことはありませんでした。ききとりから日常的な排除や差別が野宿の人々が避難所へ行くのを躊躇させたことがわかります。

またききとりには「断るのはないよね。危ないから頼って行ったわけだから何とかしてほしい。」「みんな行くとこなくて困っていたのに。避難したって1日だよね。ずっといるわけじゃないんだから。間違ってるよ。同じ人間なのに。」「『ホームレスお断り』はおかしい。差別だ。何のための避難所か。」「ホームレスお断りはひどい。人間の尊厳は誰も同じ。」という声が相次いでいます。

今回、台東区は「ホームレスが避難所に来ることが想定外だったため、対応が不十分だった」という見解を表明しています。しかし、12日の私たちの問い合わせに対する回答からは、むしろ、野宿者が避難所に来ることを想定した上で、明確に排除する意思を持っていたことがうかがえます。再発防止のためにも、正確な事実確認を求めます。そして、今回の避難所対応で端的に現れた「野宿者排除」を、日常の問題として点検していただきたと思います。

台東区危機・災害対策課が表明した「今後のやり方」を検討する上で、
①避難所の場所、避難所開設を知らせる方法
②避難所の運営のやり方、城北労働福祉センターとの連携
③日常的な排除の問題
について、当事者の声をきくための話し合いの場を早急に設けることを要望いたします。
 
 山谷労働者福祉会館活動委員会
台東区日本堤1-25-11
電話・FAX 03-3876-7073
メール sanya@riseup.net


「我々を人間扱いしていない」 野宿者避難拒否で台東区に抗議

「どんな人間にも生きる権利はあります!」

「住所を持っていない人間を区民として認めないというのなら、なぜ代わりの避難所を用意できなかったんですか?」

「我々を人間として扱っていない。台東区民しか受け入れ対象にしないというのは間違っている!」

 野宿者たちから、矢継ぎ早に怒りの言葉が浴びせられた。対応に当たった台東区危機災害対策課の係長は、ばつが悪そうな表情を浮かべ、こう答えるしかなかった。

「ご指摘の通りです。みなさまを援助する場所を欠いた対応であったというところでございます」

 すぐさま野宿者から反論された。

「住所がない方については別の避難所で休憩してくださいと、なぜそこまでできなかったのか?」

「申し訳ございません」

 答えに窮し、謝るしかない係長。

 10月13日夕、山谷労働者福祉会館活動委員会のメンバーと野宿者を中心とする約20人は、台東区役所1階ロビーで、同課の係長ら3人と向き合っていた。台風19号の上陸に伴い、野宿者の男性2人が自主避難所への受け入れを同区から断られた問題に対して抗議をするためだ。区や報道によると、野宿者2人は12日、自主避難所に指定されていた区立忍岡小学校を訪れた。しかし、「住所不定」で避難者カードを記入することができなかったため、断られたという。同じく野宿者が多い、墨田、渋谷両区は避難所での受け入れを認めていた。

 山谷労働者福祉会館活動委員会は、12日午前の段階で区に問い合わせたところ、「区の避難所は基本的に野宿者をお断りしている。川が氾濫したりした場合は現場で判断する」との回答を得ていた。10日に要請を行った城北労働福祉センターの夜間開放の拒否があり、会館は同日午前10時から翌朝まで、会館(台東区日本堤)を開放し、野宿者20人以上を受け入れていた。

 こうした経緯を踏まえ、人権意識の欠落とも受け取れる区の対応について、同委員会側と係長のやり取りは1時間ほど続いた。

「意識的に野宿者をお断りするって決めていたんですよね?」(委員会メンバー)

「決めていたっていうわけではなく……」(係長)

「そういうふうに聞こえる」(野宿者)

「拒否してしまったというところではございません」(係長)

「野宿の人が避難所に来て断られたらどうなると思っていたんですか?」(委員会メンバー)

「そこにつきましても、欠けていたっていうところでございます」(係長)

「野宿者より区民を優先すると?」(委員会メンバー)

「区民の方っていうところのお話の中で、住所不定の方だった。区民、住民と一緒にはしていなかった。なのでそこの部分が欠けていたっていうことになります」(係長)

 係長のあいまいな弁解に業を煮やした野宿者の1人が、皮肉を込めてこう言った。

「野宿を一度体験されるといいんじゃないですか? そしたら分かると思いますけど」

 今回の対応不足を全面的に認めた区は、野宿者が避難所を拒否された当時の詳細、今後の対応について同委員会に近々報告すると確約した。

今年も夏祭りやりました

8月の3日と4日、今年も夏祭りやりました。
昼11時に会館に集まります。
打ち合わせをやってから、会館から準備したすべての物資を玉姫公園に運び込みます。
暑い熱い中の設営作業。
長机に番線でしばってさん木を立てる。倒れないように控えをとる。ステージは2トンロングのレンタカー。盆踊りのやぐらはローリングタワーで。すずらん線に電球をつけて張る。高く高く、はしごを登って。檻で閉鎖され、廃墟となった公園を照らすために!
全く日陰のない玉姫公園の檻の中。汗だく。でも楽しい。少数じゃ無理。みんなの協力がうれしい。夜通しカン集めをして、設営に来てくれてる野宿の仲間もいます。毎日現場で働きながら、きょうは休みで来てくれてる日雇の仲間もいます。90近い年齢で番線しばりに来てくれてる野宿の仲間もいます。テント芝居の人たちも来てくれました。汗水たらして作った野菜を持ってきてくれた人も。こういう仲間たちがいることが我々の確信です。

祭壇も作られました。
運動と関わりの強かった仲間の写真が掲げられています。
忘れられず、また忘れてはならない仲間たちではあるけれど、ここに写真のない仲間たちがより強く思い出される場でもあります。写真を残すことない仲間がほとんどだからです。

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3時から4時半まで、アルミ缶交換。一人10キロまでのアルミ缶の買取と一人3枚までの屋台券との交換をします。黙々とカンをつぶして袋詰め。足痛い。みんな、これを毎日やってるんだなあ。(なぜアルミ缶なのかは昨年の夏祭り報告「山谷夏祭りとアルミ缶」https://san-ya.at.webry.info/201812/article_1.htmlをご覧ください。)

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4時半共同炊事。貧乏人の祭りだから、まず全員で腹ごしらえ。約200人。

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それからウーロンハイと麦茶でカンパイ。祭りスタート。11の屋台が並ぶ。渋谷の野宿者運動や山谷のお坊さん、沖縄高江に連帯する人たちなど、山谷に思いを寄せる人たちがそれぞれ屋台を出してくれました。販売価格はすべて50円。金に余裕のある人しか買えない屋台はいらないから。

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トラックの荷台をステージに音楽が始まります。ステージの前にはアルミ缶の山。

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最後に盆踊り。踊る人は少なくてしらけムード。でも盆踊りにこだわってた労働者がいたなあ(もう死んじゃったけど)なんて思いながら、一応踊る盆踊り。

これを2日間やって、2日目の終了後夜8時から撤収作業。暗闇の中、全てを解体して公園から搬出します。すごい作業量をみんなでがんばります。でもこういう時頑張るのが好きなのが山谷労働者(笑)。労を厭わない。ヘトヘトだけどよかったなと思います。
夏祭りがなにかの結節点として機能したらいいなと願ってます。
最後に、山谷夏祭りへのたくさんのご協力、本当にありがとうございました!

※山谷夏祭りは撮影禁止です。この写真は夏祭り実行委の記録係が撮影し、実行委がプライバシーの侵害がないように責任を持って管理しているものです。

2019年春夏季カンパのお願い

こんにちは。以下、山谷労働者福祉会館活動委員会からの2019年春夏季カンパの呼びかけです。どうぞよろしくお願いします。

東京オリンピックを来年に控え、下層労働者の動員を棄民の構造がすさまじさを増しています。オリンピックとそれに連動する都市の再開発のために、建設労働者がかき集められています。同時に、高齢などで使い捨てられた日雇労働者が野宿に至り、再開発の邪魔とばかりに野宿者に対する排除圧力が高まっています。「オリンピックのための治安対策」と称する警察の横暴は、弱い立場にある人々に刃をむいています。
わたしたちは日雇労働者、野宿者が力を合わせて寝場所や仕事・生活を守り、追い出しや差別・襲撃とたたかっていく取り組みを続けています。
毎週日曜日の共同炊事には150~250人の仲間が集まり共に飯を作り、食っています。
衣類や日用品を必要な人に分配する衣類分配には毎回100人以上の仲間が参加します。

これらの取り組みを支える物資とお金の寄付の呼びかけです。応援を、どうぞよろしくお願いいたします。

【毛布、衣類】
毛布、寝袋、タオルケット、ジャンパー(春用)、Tシャツ、シャツ、トレーナー、下着(新品)、作業着、ズボン、靴下、軍手、スニーカー

【食材】
米(精米設備がないため白米をお願いいたします)、調味料(醤油、みりん、和風だし、鶏がらスープ、塩、砂糖、カレールー、カレー粉)
インスタントコーヒー、粉末ミルク、紅茶、日本茶、カップ麺、缶詰、レトルトカレー

【日用品】
洗面用具(タオル、石けん、カミソリ)
洗剤(食器用、洗濯用)、蚊取り線香
カバン、テント、テレホンカード、カイロ、風邪薬、胃腸薬、鎮痛剤、虫刺され薬、マスク

【キャットフード】(猫の世話をしている野宿の仲間が多いため)
ドライ(カリカリ)とウェット(缶詰など)どちらでもOKですが、特にウェットが不足しています

【仕事道具】(日雇仕事に必要なものを貸し出しています)
安全帯、腰袋、安全靴

物資送り先
〒111-0021 東京都台東区日本堤1-25-11 山谷労働者福祉会館
TEL&FAX 03-3876-7073
*宅配便の配達時間を、『日曜日の12時~14時』と着時間指定にてお送り下さい。不可の場合(クロネコヤマトなど)は『日曜日の14時~16時』でお願いします。
*衣類は、野宿生活に向く実用的なものが必要とされています。
*以下のものは需要がありませんので、送っていただかないようお願いいたします。
〖背広、スーツ、ワイシャツ、女性もの衣類、どてら、かいまき、食器〗

現金カンパ

【銀行口座などから振り込む際の口座番号・名義】
銀行名 ゆうちょ銀行
金融機関コード 9900
店番 019
預金種目 当座
店名 〇一九 店(ゼロイチキユウ店)
口座番号 0550132
名義 サンヤロウドウシャフクシカイカンウンエイイインカイ

【郵便振替口座】
郵便振替口座:00190-3-550132
口座名義:山谷労働者福祉会館運営委員会

野宿者・失業者・日雇い労働者メーデーのよびかけ:5月1日集会、5月3日デモ

10日あぶれるのはけっこうキツイ
 今年も連休がやってきた。10連休ということらしいが、日雇いや日給月給の人間には、10連休はきつい。そのぶんの収入がなくなるわけだから。一月の3分の1収入が減る。世間一般の、連休に旅行に行っちゃうような人たち、月給とりの人たちとは連休の意味が違うんだ。この連休に、俺たちは2つの企画をやる。一つは釜ヶ崎の野宿者・日雇いの仲間に連帯するメーデー集会、一つは渋谷でのデモだ。ぜひ参加を!
画像

5月1日(水)釜ヶ崎の報告集会
 釜ヶ崎では、いま、大変なことが起こっている。舞台は、釜ヶ崎にあるセンター。これは、山谷にある城北労働センターの釜ヶ崎版みたいなものだが、バカでかい!とにかくその敷地だけでも山谷のセンターの10倍ぐらいはある印象だ。そこには日雇い職安が入ってたり、病院があったり、上の方は市営住宅になってたりするわけだが、日雇いの仲間・野宿の仲間にとって重要なのは、その1階が朝、業者が車で乗り付けて、労働者を募集する、日雇い労働市場になっているということ。それから、そのバカでかい敷地の中や周辺で体を休める仲間が大勢いるということ。
 ところが、このセンターを建て替えるという話が出て、3月31日にセンターや職安の機能はオシマイになると言われた。新しいセンターはすぐ近くに出来たけど、とても小さくて、旧センターとは比べ物にならない。それで、31日の夕方、旧センターのシャッターが閉まるのをヤメさせようと仲間が集まった。役人の連中がやってくるにはやってきたが、なにも出来ずに帰ってしまい、その後約20日くらい、センターのシャッターは開いたまま。100人前後の仲間がそこで暮らすという素晴らしい展開になってしまった!
 だが、いいことは長くは続かないということなのか、4月24日にはケーサツや役人が何百人とやってきて、暴力で中で暮らす人を排除してシャッターを閉めてしまった。だが、今もセンターの周りには野宿し暮らす仲間のダンボール小屋がびっしりとはりついている。この、釜ヶ崎で起こっている10年に一度の大事件のことを、報告する集会を持ちます。メシも出るので顔出してくれ。
5月3日(金):渋谷のデモ
 3日には、渋谷でデモをやる。渋谷は、宮下公園がつぶされて、ホテルやショッピングモールが建設中。宮下公園はなんとビルの屋上になるのだという。宮下公園から追い出された仲間は、いま渋谷区役所の仮庁舎がある美竹公園のあたりで寝泊まりしている人も多い。だがその仮庁舎が、この6月に取り壊される予定だとのこと。宮下公園につづき美竹公園や仮庁舎も再開発の対象になりそうな勢いだ。緊迫した状況の中、元気にがんばってる渋谷の仲間を応援に行こう!3日のデモへ結集を!

連絡先:2019年野宿者・失業者・日雇い労働者メーデー実行委員会
住所:台東区日本堤1-25-11 山谷労働者福祉会館気付
メール:sanya@riseup.net

2018-2019山谷越年闘争へ

12/29昼から1/4早朝まで城北労働福祉センター(台東区日本堤2-2-11)前で山谷越年闘争を行います。ご参加、ご支援をよろしくお願いいたします。

以下毎週日曜日の共同炊事のビラより

12月29日昼~1月4日早朝まで山谷センター前で越年闘争
 1 2 月2 9 日から1月4日早朝まで、山谷の城北労働福祉センター前で、俺たちは越年越冬闘争を行う。毎日炊事をし、寝床を作ってみんなで寝泊まりをする。ぜひ来てくれ。


越年越冬闘争は、山谷を労働者の町として取り返すためのたたかいだ!


いま、山谷の町が大きく変わっている。朝の寄せ場は極端に縮小し、民間の業者の数も少ない。街を歩く人の多くは年をとった人たちだし、一度も建設日雇の仕事をしたことがないという人たちも多くいる。ドヤに泊まっている人の八割は生活保護だという。

これらを理由に、「山谷には日雇労働者はいなくなった」「山谷にはホームレスはいなくなった」と、役所の連中が堂々と言いはじめている。山谷のセンターの役人、玉姫職安の職員、そしてそういう連中とつるんでいる奴らがそういうことを言っている。山谷のこれまでの歴史をなかったことにし、現在、下層の労働者の置かれている矛盾に目をつぶって、特定の金持ち連中の御機嫌をとるという事だが、ムシのいい話だ。

例えば、山谷のセンター。日雇労働をしている仲間が、利用者カードを作ろうと窓口に行っても、「もう日雇の仕事の紹介はしていない」とか言って追い返している。ウソだ。センターから仕事の紹介を受けて働きに行ってる仲間は今も結構いるじゃないか。センターは、「日雇労働者の生活の支援」の名目で、東京都から億単位の金を出させつつ、嘘をついて日雇い労働者を窓口で追い返し、登録者を減るにまかせつつ「山谷には日雇労働者はいなくなった」と言っているデタラメさ。

山谷越年越冬闘争は、こういったデタラメとウソを暴くためのものだ。「野宿者は大勢いる。日雇い労働者は大勢いる。おまえらが山谷から追い出しているだけだ。」年末年始、行き場のない仲間がセンター前に集る、それだけでやつらのデタラメさが暴露される。だからこそ役人は越年越冬闘争をつぶしたくてたまらないんだ。

実際のところ、今、建設業はプチバブルみたいな状況で、建設現場では人不足状態だ。その末端で働く土工、雑工の多くは、日雇いだ。職人だって、その多くが日給月給。バリバリに働けるうちはオダテられて使われるが、ひとたび体を壊せば見向きもされない。そういう人間が再開発ラッシュの東京の、至るところでポコポコとタケの子のように現れているマンションの建設現場で働いている。外国人の労働者だって多い。

山谷は底辺の仕事を担っている労働者、そして使い捨てられた労働者が生きてきた場所だ。金持ちのための山谷つぶしを許さないぞ。センター前山谷越年闘争に合流を!

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※山谷越年闘争は写真撮影禁止です。ご理解とご協力をお願いいたします。

【カンパのお願い】

資材、食材の購入、車両費用など、山谷越年越冬闘争を支えるカンパをどうかよろしくお願いいたします。

①郵便振替口座
郵便振替口座:00190-3-550132
口座名義:山谷労働者福祉会館運営委員会

②他金融機関などからの振り込み
銀行名 ゆうちょ銀行
金融機関コード 9900
店番 019
預金種目 当座
店名 〇一九 店(ゼロイチキユウ店)
口座番号 0550132
名義 サンヤロウドウシャフクシカイカンウンエイイインカイ

山谷夏祭りとアルミ缶

2018山谷夏祭りは8月4日5日、暑さの中たくさんの人の参加と協力で行うことができた。
山谷の真ん中にある玉姫公園で、野宿者中心に炎天下に汗だくで設営し、無料のウーロンハイ、食べ物は全部50円の屋台が並んだ。山谷の祭りとしてはずかしくないものになっただろうか。
山谷の夏祭りは90年代以降、その中心にアルミ缶を据えている。アルミ缶の相場より少し高い買取を行う、そして屋台で使える50円券はアルミ缶10個と交換できる。メインステージ前にはアルミ缶の山が積み上げられる。
仕事がなくなり野垂れ死にをつきつけられた労働者が、飢餓線上で編み出したアルミ缶集めの仕事に、最大限の敬意を払っているからである。
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90年代におこったことはこうだ。
バブル経済が崩壊し、建設労働需要が激減した。日雇労働者は失業者になったと同時に野宿者になった。路上に人があふれ路上死が常態化した。生活保護を含め行政は無策だった。資本ももちろん責任を負うことはなかった。野宿するよりはマシだろうというばかりに働いても賃金を払わないタコ飯場と生活保護費を全てピンハネする貧困ビジネスがはびこった。野宿者たちは自力で寝場所(小屋)と仕事(アルミ缶集め)を作り出した。
もちろん現在の情勢は90年代から変化している。野宿者は減ったし生活保護受給者は増えた。建設需要は増大し建設業は空前の人手不足だ。
しかし、忘れることは絶対にない。あのとき昨日までの鳶の親方も根切の名人も黙々と穴掘り続けた土方もみんなアルミ缶を集めるしかなかったではないか。今も野宿を続けアルミ缶で生活をたてている人がいる。体が動くうちは生活保護を受けることをよしとしない人たちがいる。資本が用無しと規定した人間は使い捨てられるという根本は変わらない。動員と棄民が裏表であることの彼らは生き証人である。

そのアルミ缶集めに対して、各区が恥知らずにも「持ち去り禁止」を言い出している。アルミ缶集めはギリギリの生を維持できるそういうレベルの仕事である。一晩中集めてわずか数百円の収入という場合も多い。過酷な仕事だ。しかし体を使って自分の食い扶持をかせぐ、その人の尊厳をかけた仕事である。やらなければ食えない。その人に「カンを持っていくな」「条例違反だ」と言うのである。
仕事も住まいも金も持っている人たちが捨てた「ゴミ」であるアルミ缶を仕事がない人が拾うということさえ罪悪視しようとするのは失業者に対する侮辱であり、暴力以外の何物でもない。

野宿者が集めたアルミ缶ももちろんリサイクルの回路にのる。
カンビンなどの行政回収はトラック1台で約4万円の経費がかかり、それに比べて売却益はけた違いに小さい。行政回収量が増えればトラックの台数を増やすことになり、かかる経費の方が大きくなるのである。
リサイクルには変わりない、経済的にもメリットはない、それなのになぜか「持ち去り禁止」が叫ばれる。「持ち去り禁止」は行政ではなく古紙業界団体の旗振りで進んでいる。一部業界団体の利害のために行政は条例を制定し、結果、差別と暴力を生んでいる。

幾重にも矛盾を背負わされながら自らの尊厳をかけてがんばっている野宿の仲間たちとともに夏祭り以降の闘いを続けている。多くの方のご注目をお願いしたい。
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2018秋冬季カンパのお願い 現在防寒衣類と毛布・寝袋が特に不足しています!

山谷労働者福祉会館活動委員会からの2018年秋~冬期カンパの呼びかけです。どうぞよろしくお願いいたします。

 これまでに物資・現金両面でカンパを寄せていただいた多くの皆さん、どうもありがとうございました。送っていただいた物資・食材により、多くの仲間が寝場所を守り食事をすることができました。野宿の仲間をとりまく厳しい状況は続きます。これからも私達は野宿を強いられる人々を支える取り組みを行っていきます。毎週日曜日には共同炊事(食事の支援)で毎回250食前後の食事を作り、また、貧しい人々を公共空間から追い出す役所などの動きに反対・抗議し、仲間たちのささやかな寝場所を守る取り組みを続けています。また日雇労働者を無権利状態に落とし込む動きに対して抵抗しています。これらの取り組みを支える物資とお金の寄付の呼びかけです。応援を、どうぞよろしくお願いします。

●必要な物資 

【毛布、衣類】
毛布、寝袋、防寒着、ジャンパー、トレーナー、フリース、ズボン、下着(新品)、靴下、軍手、スニーカー

【食材】
米(精米設備がないため白米をお願いいたします)、調味料(みそ、しょうゆ、みりん、和風だし、鶏がらスープ、塩、砂糖、カレールー、カレー粉)
インスタントコーヒー、粉末ミルク、紅茶、日本茶、カップ麺、缶詰、レトルトカレー

【日用品】
洗面用具(タオル、石けん、カミソリ、歯ブラシ、歯磨き粉)
洗剤(食器用、洗濯用)
カバン、テント、テレホンカード、カイロ、風邪薬、胃腸薬、鎮痛剤、マスク、湿布

【キャットフード】猫の世話をしている野宿の仲間が多いため
ドライ(カリカリ)とウェット(缶詰など)どちらでもOKですができればウエットをお願いします。

【仕事道具】日雇仕事に就くのに必要な装備を買うことができない労働者に無料で貸し出しています
安全帯、腰袋、安全靴、作業着(特に安全帯が不足しています)


物資送り先
〒111-0021 東京都台東区日本堤1-25-11 山谷労働者福祉会館
TEL&FAX 03-3876-7073
*宅配便の配達時間を、『日曜日12時~14時』と着時間指定にてお送り下さい。不可の場合は『日曜日14時~16時』着指定でお願いします。
*衣類は、野宿生活に向く実用的なものが必要とされています。
*以下のものは需要がありませんので、送っていただかないようお願いいたします。
〖背広、スーツ、ワイシャツ、女性もの衣類、どてら、かいまき、食器〗

●現金カンパ

【銀行口座などから振り込む際の口座番号・名義】
銀行名 ゆうちょ銀行
金融機関コード 9900
店番 019
預金種目 当座
店名 〇一九 店(ゼロイチキユウ店)
口座番号 0550132
名義 サンヤロウドウシャフクシカイカンウンエイイインカイ

【郵便振替口座】
郵便振替口座:00190-3-550132
口座名義:山谷労働者福祉会館運営委員会

2018春夏季カンパのお願い

こんにちは。以下、山谷労働者福祉会館活動委員会からの2018年春夏季カンパの呼びかけです。どうぞよろしくお願いします。

これまでに物資・現金両面でカンパを寄せていただいた多くの皆さん、どうもありがとうございました。おかげさまで厳しい寒さをようやく越すことができました。
毎週日曜日の共同炊事には150~250人の仲間が集まり共に飯を作り、食っています。
衣類や日用品を必要な人に分配する衣類分配には毎回100人以上の仲間が参加します。
野宿の仲間が力を合わせて寝場所や生活を守り、追い出しや差別、襲撃とたたかっていく取り組みを続けています。
これらの取り組みを支える物資とお金の寄付の呼びかけです。応援を、どうぞよろしくお願いいたします。

【毛布、衣類】
毛布、寝袋、タオルケット、ジャンパー(春用)、Tシャツ、シャツ、トレーナー、下着(新品)、作業着、ズボン、靴下、軍手、スニーカー

【食材】
米(精米設備がないため白米をお願いいたします)、調味料(醤油、みりん、和風だし、鶏がらスープ、塩、砂糖、カレールー、カレー粉)
インスタントコーヒー、粉末ミルク、紅茶、日本茶、カップ麺、缶詰、レトルトカレー

【日用品】
洗面用具(タオル、石けん、カミソリ)
洗剤(食器用、洗濯用)、蚊取り線香
カバン、テント、テレホンカード、カイロ、風邪薬、胃腸薬、鎮痛剤、虫刺され薬、マスク

【キャットフード】(猫の世話をしている野宿の仲間が多いため)
ドライ(カリカリ)とウェット(缶詰など)どちらでもOKですが、特にウェットが不足しています

【仕事道具】(日雇仕事に必要なものを貸し出しています)
安全帯、腰袋、安全靴

物資送り先
〒111-0021 東京都台東区日本堤1-25-11 山谷労働者福祉会館
TEL&FAX 03-3876-7073
*宅配便の配達時間を、『日曜日の12時~14時』と着時間指定にてお送り下さい。不可の場合(クロネコヤマトなど)は『日曜日の14時~16時』でお願いします。
*衣類は、野宿生活に向く実用的なものが必要とされています。
*以下のものは需要がありませんので、送っていただかないようお願いいたします。
〖背広、スーツ、ワイシャツ、女性もの衣類、どてら、かいまき、食器〗

現金カンパ

【銀行口座などから振り込む際の口座番号・名義】
銀行名 ゆうちょ銀行
金融機関コード 9900
店番 019
預金種目 当座
店名 〇一九 店(ゼロイチキユウ店)
口座番号 0550132
名義 サンヤロウドウシャフクシカイカンウンエイイインカイ

【郵便振替口座】
郵便振替口座:00190-3-550132
口座名義:山谷労働者福祉会館運営委員会

5.3 野宿者・失業者・日雇労働者メーデー2018と明治公園国賠集会のお知らせ

野宿者追い出しヤメロ!
公園つぶすな! 再開発で追い出すな!
オリンピックで野宿者殺すな!
アルミ缶集めの仕事を守ろう!
生活保護の仲間を貧困ビジネスの施設に放り込むな!
警察は偉そうにするな!職質の強制ヤメロ!
すべての日雇労働者に白手帳を!


野宿者・失業者・日雇労働者メーデー2018

2018年5月3日(木・休・憲法記念日)
渋谷・美竹公園(渋谷区渋谷1-18-29) 
13:30集合・メシ 14:00集会 15:00デモ出発

【デモコース】
美竹公園 → 美竹通りをUターン → 明治通り → 
(Aコース)宮下公園北側歩道へ⇒宮下公園第2歩道橋のぼる⇒明治通り横断し降りる⇒横断歩道から神宮通公園側へ
(Bコース)明治通り車道を原宿方面へ⇒神宮通公園前・明治通りにて Aコース歩道橋組と合流
→ 明治通り → 神宮前交差点 → 原宿駅方面 → 五輪橋 → 神宮橋 流れ解散

本日(4月25日)渋谷署にデモ申請、要請書も出してきました。
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主催・2018年野宿者・失業者・日雇労働者メーデー実行委員会 
   台東区日本堤1-25-11山谷労働者福祉会館気付
   Tel 03-3876-7073 sanya@riseup.net


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明治公園オリンピック追い出しを許さない 国家賠償請求訴訟原告団 
明 治 公 園 国 賠 ま る わ か り 集 会 

2018年5月3日(木・休・憲法記念日)
18:00~20:30 軽食あり
千駄ヶ谷区民会館(原宿駅・北参道駅)1F集会室
https://www.city.shibuya.tokyo.jp/shisetsu/chiiki/kumin_kaikan/km_sendagaya.html

2018年3月14日、東京地方裁判所に「明治公園オリンピック追い出しを許さない国家賠償請求訴訟」を提訴しました。
2013~16年、新国立競技場建て替えに伴い、都立明治公園に長く暮らしてきた野宿住人に襲いかかった退去強制に対し、生活を踏み荒らしたJSC(日本スポーツ振興センター)、東京都、執行官、国を法廷に引き摺り出し徹底的に問い質す闘いです。
ご注目・応援よろしくお願いします!

元・明治公園住人より 提訴のご挨拶
弁護団より 明治公園国賠の意義、見所
明治公園闘争ドキュメント 映像・トーク:元・明治公園住人、国立競技場周辺で暮らす野宿生活者を応援する有志、山谷・各地の仲間
オリンピック再開発・排除に抗して:のじれん、宮下公園ねる会議、山谷労働者福祉会館活動委員会、反五輪の会


主催・明治公園オリンピック追い出しを許さない国家賠償請求訴訟原告団
   noolympicevict@gmail.com 最新情報twitter @noolympicevict
      

職務質問を拒否しただけで逮捕&20日勾留!?

弾圧は、突然やってくる。特に今回のように職務質問を拒否しただけで逮捕されるというような場合にはなおさらのことだ。警察による半強制的な職務質問が行われている現状において、それに抗議すること、異議を唱えることが、逮捕・勾留へとつながり得ることが今回の弾圧ではからずも明らかになった。それは誰にも予期できず、また誰にでも起こりうることだ。

私達南千住救援会は、3月25日に逮捕され、20日もの勾留を強いられたAの友人知人の集まりだ。私達は、Aを一日も早く警察署から取り戻すための活動を続けてきた。それは弁護士を通しての様々な働きかけであったり(勾留理由開示公判や抗告など)、本人への面会や弁護士接見であったり、地域でビラを配ることであったり、メディアへの働きかけなど、様々な、ともすれば細かで地味な作業を含む全てだ。

と同時に私達は、この間の南千住警察のやり方全てについて、許されないことであり、最悪の人権侵害だと考えている。強制的な職務質問、それを拒否したAの逮捕、長期にわたるAの勾留、これらについて一から十まで怒っている。この怒りは、何よりも不当に逮捕され、20日もの間勾留されたA本人の怒りだ。

今回、Aが職務質問を受けたこと、その警官の中に悪質な人物が含まれていたこと、この事は予期できないことであり、文字通り誰にでも起こりうることだと言い切れる。だが一方で、Aが職務質問を拒否したこと、これはAの意志によるものだ。私達は、このAの意志と行動を全面的に支持する。なぜなら、まず第一に、強引な職務質問の強制は違法であり拒否することができるからだ。そして、第二に、道を歩いていて知らない奴に「カバンの中身を見せろ」と言われれば誰だって嫌な気分になる。それはとても失礼なことだし、相手が警察官なら嫌な気分は2倍増しだ。断って当然じゃないか。

残念ながら、現状では警察官の職務質問は実質的な強制力をもって行われている。それが任意であることはある程度知られていても、「断れば面倒なことになる」と考えて応じる人が多い。今回Aは、単に職務質問を拒否しただけだが、そのことは結果として、職務質問の外皮、表面的には合意のもとに行われている職務質問の仮面を引き剥がし、その下にある陰湿な暴力の存在を暴露することになった。

法的にはそれに答えることが任意であるはずの職務質問が、実際には強制力をもって行われている。この2重基準がまかり通る社会、警察が私達の生活と心に土足で踏み込む社会、これほど陰鬱なものがあるだろうか。私達は、職務質問の問題を些細なものだとは考えない。それはみだりに行われるべきではないし、答えるか答えないかは質問された者が決めるべきことだ。そして、その任意性を実現するためには、警察の方にこそ「強引な職務質問をすれば面倒なことになる」と感じさせることが必要ではないか。

今回、Aが職務質問に素朴に疑義を呈し、その結果逮捕されたこと。さらにまともな取り調べも行われない中、20日もの勾留を強いられたこと。Aにとって、これ以上の面倒ごとはなかなか想像できないくらいの最悪の事態だろう。だが、この時、警察にとって最も面倒な事態もまた、生起しているのだ。職務質問を断った人物を、公務執行妨害をでっち上げて逮捕してはみたものの、容疑とされる事実は存在せず、まともな取り調べも行えず、起訴もできず、ただただメンツのために20日間もの勾留をいたずらに続ける。醜態だ。

私たちは救援活動により、Aおよび彼のたたかいを支える。上記は、その背景にある問題意識を乱雑に並べたものにすぎないが、みなさんに伝わるものがあればと思う。最後に一つ。カンパをいただけるとありがたい。よろしくお願いいたします。あと、接見や公判、抗告などを引き受けて下さった弁護士の方々には感謝の言葉を言い尽くせない。本当にありがとうございました。

2018日4月15日
3.25南千住警察職質強要弾圧救援会
連絡先:東京都台東区日本堤1-25-11 山谷労働者福祉会館
    tel/fax 03-3876-7073
メール sanya@riseup.net
ブログ http://san-ya.at.webry.info/
ツイッター https://twitter.com/sanyadesu


Aさんの弁護士費用などのためにカンパ、お願いします!

①郵便振替口座:00190-3-550132
口座名義:山谷労働者福祉会館運営委員会
②他の金融機関から振り込む場合
銀行名:ゆうちょ銀行 金融機関コード:9900
店番:019 預金種目:当座
店名:0一九(ゼロイチキュウ店)
口座番号:0550132
名義:サンヤロウドウシャフクシカイカンウンエイイインカイ

救援のための別会計とわかるよう、下一桁を9円としてお送りください(例1,009円)



勾留延長弾劾声明「今すぐAさんを返せ!」

勾留延長弾劾声明「今すぐAさんを返せ!」

警察によるでっち上げの「公務執行妨害」で逮捕されたAさんに4月4日に勾留延長がつけられました。南千住警察の違法行為、暴力行為の上のでっち上げ逮捕による不当な勾留をさらに延長するとは!権力の不正で簡単に人権が踏みにじられるこの事態を絶対に許しません。

逮捕の経緯
3月25日0時過ぎ、帰宅途中の路上でAさんは南千住警察の職務質問にあいました。職務質問は拒否することを伝えたところ、警察官はすぐに10名ほどに増え、とり囲まれました。南千住警察署 地域第三係 巡査部長 濱野誠を中心とする警察官から一方的に暴力をふるわれました。友人に助けを求める電話をかけようとしたところ、さらに暴力が加えられ、携帯電話はたたきおとされました。そして濱野誠がいきなり「おまえは公妨だ、公妨だ」と叫びだすと、囲んでいた警察官たちが一斉にとびかかって逮捕されました。

職務質問の強制は違法
警察官の捜査は、確証ある証拠による令状発布がなければ強制することは認められていません。職務質問や所持品検査に応じるかは任意とされています。Aさんが職務質問は拒否する旨伝えている以上、妨害容疑を主張する「公務の執行」は存在し得ません。論理が破綻しています。また多数の警察官が取り囲み、「身動きができない程」押さえつけ、事実上、解放されたくば職質に応じろと迫っており、とても任意性が保障されているとは言えません。
また、職務質問するには合理的な理由が必要とされています。Aさんは職務質問をされた際に警察官に自分を疑う理由を尋ねましたが、警察官は回答しませんでした。

警察官の暴力行為
Aさんを取り囲んだ10名ほどの警察官は、Aさんの体や身に着けていたカバンなどを押さえつけ、その中で地域第三係 巡査部長 濱野誠が突出して暴力をふるいました。Aさんを押さえつている他の警察官たちは最初は濱野を唖然と見ている状態。 友人に電話をかけようとするとさらに暴力は激化し、Aさんは身体を引きずり回されベルトは引きちぎられました。
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南千住警察署 地域第三係 巡査部長 濱野誠
職務質問に応じなかったことを理由に、濱野誠は躊躇なく暴力をふるい、躊躇なく大嘘の「公妨!」と叫びました。今回の事件の異常性はここから始まっています。取り囲み立ち会った多数の警察官が、誰も濱野誠の捏造を明らかにしないことから、南千住警察では暴力やでっち上げが常態化している危険があります。

警察の不正を追認する検察と裁判所
押収品はなく、取り調べも逮捕日以外ほぼありません。にもかかわらず10日の勾留がさらに延長され、Aさんはすでに2週間、南千住警察署の留置場に閉じ込められています。警察がでっち上げで無実の人を逮捕し、検察と裁判所が警察の不正を問わず勾留を認める。権力の横暴に歯止めがなくなっています。
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東京オリンピックを大義名分にして、権力による監視、強権的な人権侵害、恐怖により人々の口を封じようとする動きが拡大しています。その中でAさんへの暴力的な職質強要も行われました。
長期の身柄拘束で屈服を迫る警視庁に対し、 Aさんは怒りを持って南千住警察の中で踏ん張っています。また、3月25日の逮捕以来多くの人がこの問題に関心をよせてくださり、怒りを共にしてくれる仲間が増えています。
Aさんを今すぐ返せ!


2018日4月8日
3.25南千住警察職質強要弾圧救援会
連絡先:東京都台東区日本堤1-25-11 山谷労働者福祉会館
    tel/fax 03-3876-7073
メール sanya@riseup.net
ブログ http://san-ya.at.webry.info/
ツイッター https://twitter.com/sanyadesu


抗議の声を!
南千住警察署  03-3805-0110
警視庁総務部広報課広聴係 03-3581-4321(代表)
警視庁第六方面本部 03-3581-4321(代表)
東京地検 03-3592-5611 (代表)
東京地裁 03-3581-5411 (代表)

裁判所ふざけるな!勾留理由開示公判やりました

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4月3日Aさんの勾留理由開示公判がありました。この不当な勾留の理由を裁判官に問いただす裁判です。
2時に東京地裁前に約40人が結集
シーツで手作りした横断幕をつけて、友人知人が交代でマイクで情宣、太鼓を叩く仲間その場でダンボールでプラカードを作り高く掲げる仲間。2時半に傍聴券の抽選がありましたが、裁判所は傍聴席が20しかない430号法廷を使ってきて、入れなかった仲間は引き続き正門前でマイクやビラまき、太鼓もがんばる。

3時に入廷 
勾留の理由を問いただす裁判なのに勾留決定した森下裁判官がでてこない!席には河村という裁判官。勾留請求した検事は欠席。検事席は空!無実の人を勾留しておいてこの無責任さ。
戸舘弁護士がまず抗議「憲法34条に基づく通り身体拘束は重大な人権侵害。刑事訴訟法60条の理由から勾留を認めたのは森下裁判官。ならば当裁判官がいるべきではないのか?」
開廷しAさんが入ってきた。久しぶりのへんな場所での再会にみんなお互いにてれくさい。

【求釈明】吉田弁護士が勾留の具体的な理由を問いただす。しかし裁判官の回答は「具体的な内容については話せません」「お答えしません」「証拠の内容についてはお答えしません」ばかり。
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【意見陳述】
戸舘弁護士「裁判官から求釈明に対する回答並びに理由は全く述べられていない。これでは勾留理由開示とは言えない」「本件は明らかに冤罪であり弾圧である」「刑法95条1項公務執行妨害との事だが、被疑者は職務執行法に基づく権利として職質を拒否した。後に暴行を行っていないにも拘わらず公妨として逮捕、それは『任意なので断る』と権利を行使した事への報復として行われた事は明白だ」
吉田弁護士「被疑事実もでっち上げ。所持品検査をする為のいわゆる『転び公妨』。だが所持品からは何も発見できず押収された物すらない。ただ面子の為だけの逮捕及び勾留。なのに裁判所はその真相を見抜けなかった、それがこの事件の真相だ」

最後にAさん本人の意見陳述 
意見陳述の前にAさんは傍聴席をふりかえり「今日はきてくれてありがとう」と挨拶

私は終電近くの電車で南千住駅を降りたところ、警察官2名に声をかけられました。用を聞くと「危険なものを持っていないか」と言われました。私はこれは職務質問かどうかを尋ねたところ、「そうだ」と言われました。
職務質問であるならば、警察官が私を怪しいと思った根拠は何だろうと思い警察官に聞いたところ、その質問に対する回答はありませんでした。
ただ歩道にいただけの私と公権力との間に質問をするされるといった権利義務は発生していないと考え「職務質問を拒否します」と口頭ではっきりと警察官に対し伝えました。
しかし、警察官は私の発言を無視し、私の通行を妨害し、私の身体を押しながら、車道側へ追いやって、全部で10名ほどの警察官に囲まれ、警察官達が私の身に着けていたカバンや服、腕などを強く押さえつけ「所持品を見せろ」であったり「このまま帰すわけにはいかない」などと言って、私の自由を奪いました。この押さえつけられた時に、警察官が私の左手の親指のつけねあたりをひっかいて、擦り傷が出来ました。
異常な職務質問に耐えかねた私は押さえつけられずにいた左手でポケットの中の携帯電話を出し、友人に助けを呼ぼうとしました。電話を耳にあてて、呼び出し音がするのが聞こえました。その時に、初めに職務質問をかけてきたのとは違う、後から応援にきた警察官に、私が身に着けていた革製のベルトが引きちぎれる程の勢いで「公妨だお前は」などと言われながら身体を引きずり回されました。その勢いで携帯電話は手から車道に落ちました。それを見た回りの警察官も、私の四肢をつかみ、持ち上げて、私をパトカーの中に放り込みました。
本件はそもそも警察官によって警察官職務執行法が、その目的のための必要な最小の限度において用いられておらず、いやしくもその濫用に端を発するものであります。警察官は私に対して職務質問をした際、私に対して私を疑うに足る相当な理由を説明できなかった様に、合理的な判断を下して職務質問をかけたとは到底思えません。
先に述べたような違法な職務質問と私が受けた一方的な逮捕は無関係ではありません。今回のような不当な逮捕によって国際的にも非難されている中世のような人権侵害甚だしい勾留をただちにやめてください。裁判官は自分の良心に従い独立した判断として、ただちに私の勾留を解き、私を釈放してください。


Aさんの意見陳述が終わり応援に駆け付けた傍聴のみんなが口々に「頑張れ」「負けるな」「不当拘束を直ちに止めろ」「Aさんを返せ」。わらわらと大勢出てきた制服警備員3人がかりで外へとツマミ出されました。

4:20地裁正門前で中に入れなかった仲間と合流
弁護士さんから裁判の報告を受け、裁判所前路上でカレーを食べました。

裁判では権力側のメチャクチャ具合がはっきりしました。勾留が何の根拠もなく行われていること、勾留を請求した検察も決定した裁判所も一切責任をとらないこと、結果重大な人権侵害をおこしていること。絶対許さないぞ。Aさんガンバレ!

応援にきてくれた方々、弁護士さんたち、そしてAさん、おつかれさまでした。

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