山谷ブログ-野宿者・失業者運動報告-

アクセスカウンタ

zoom RSS 【カウントダウン】渋さ知らズ山谷堀コンサートまであと6日。【アルミ缶条例に反対する理由その1】

<<   作成日時 : 2010/12/07 02:17   >>

ナイス ブログ気持玉 3 / トラックバック 0 / コメント 0

渋さ知らズ大オーケストラ山谷堀コンサートまであと6日となりました。私たちは、野宿者の仕事を奪うアルミ缶・古紙持ち去り禁止条例に反対してきたのですが、今回は、その背景について少し補足したいと思います。

野宿者/ホームレスというと、「これ以上貧しく不幸な人々はいない」という印象があると思いますが、私たちの印象はちょっと違います。といっても、ここで「野宿は素晴らしい!」と言いたいのではなく、「野宿よりもしんどくて不幸な生活がある」ということを強調したいのです。あまり知られていませんが、野宿生活になるということは、様々な貧困ビジネスのターゲットになるということです。代表的なものの一つが、悪質な生活保護施設の勧誘です。「無料低額宿泊施設」という名前が報道されることも最近では結構あり、ご存知の方もおられるでしょう。こういう施設の多くは、プライバシーの全くない相部屋での生活で、しばしば寮長の恐怖政治や暴力支配が横行しています。施設内での傷害や殺人事件も何件か報道されていたりします。施設を経営する業者は、生活保護費を過当にピンハネして、ものすごい額の収益をあげています。これらの施設は東京都内だけで100軒以上あり、数千人の人々がそこでの生活を強いられています。これらの業者は、公園やときには炊き出しの場を回り、野宿者に声をかけて回っています。

このような施設に好んで入る人はまずいません。そこでの生活は「刑務所以下だ」という話を何人もの人から聞きました。しかし、公共の場所からの追い出しが厳しくなり、野宿の中で体を休める場所が確保するのが困難になってきています。そのような人たちにとって、悪質な施設に入るのも、生き延びるためにやむを得ない決断なのです。業者は、しばしば「ふとんでゆっくり眠れるよ」「飯が食えるよ」というような言い方で勧誘します。つまり、『ゆっくり眠れない』、『飯がまともに食えない』という条件(生存権・居住権の欠如)が彼らの商売を成り立たせる源泉なのです。

現在、このような業者に対するもっとも有効な抵抗の一つは、ある程度の生活の条件を確保しつつ野宿することです。ここで話がアルミ缶条例のことにつながります。アルミ缶や古紙回収の仕事をして、ささやかなりとも現金収入を得ることは、このような貧困ビジネスを拒否するために、非常に重要です。

私たちは、上記のような悪質な生活保護施設に野宿者を差し出すような生活保護行政を正面から批判し、生活保護集団申請を行ってきました(現在も行っています)。私たちとともに、一刻も早い居宅生活を要求して生活保護を申請・受給した人々は300人を優に越えます。しかし、それだけでは、問題の解決にはほど遠いとも感じています。2008年のリーマンショック以来、続々と新たな人々が家を失い路上へと向かっています。これらの人々は、路上でなんとか生きていく道を見出すか、貧困ビジネスに食い物にされるかの瀬戸際にあります。アルミ缶などの路上の仕事は、このような状況で決定的な重要性を持っています。
逆にもし、アルミ缶や古紙の回収が実際に禁じられてしまったら、貧乏な人たちに何が起こるか。少なくとも、いままで辛うじて食えていた人々の多くは、このような貧困ビジネスの元へと流れ込まざるを得なくなるでしょう。これはなんの問題の解決にもなりません。

というわけで、私たちはアルミ缶・古紙持ち去り禁止条例に強く反対しているのです。(続く)

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ
気持玉数 : 3
ナイス ナイス
なるほど(納得、参考になった、ヘー)

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文
【カウントダウン】渋さ知らズ山谷堀コンサートまであと6日。【アルミ缶条例に反対する理由その1】 山谷ブログ-野宿者・失業者運動報告-/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる