「避難所は野宿者お断り」に対し野宿者自身の声を台東区へ

今日共同炊事の後、みんなで台東区に申し入れ書を出しに行きました。
この1週間、野宿の仲間たちに台風19号のときどこでいたのか、台東区の「避難所は野宿者お断り」についてどう思うかを聞いてまわりました。申し入れ書を作ったきょう10月27日昼時点で87人、その後を含めて現在100人を超える野宿者が声を寄せてくれています。引き続き野宿者の声を集めていくつもりです。
駅や建物の軒先、アーケードのある商店街、高速道路の下、自分の小屋にいた人がほとんどでした。「区の避難所は知らなかった。行けたら行きたかった。」という人もいる一方「自分はなんとか外でしのぐつもりだった。でも避難所に行った人が断られたのはどうしても許せない。」という人が多かったのです。
究極の差別を行った今回の台東区に対して、野宿の仲間たち自身の怒りを台東区にぶつける必要があると思っています。台東区は11月初旬には話し合いの場を持つと回答しています。

以下申し入れ書全文

申し入れ書

2019年10月27日

台東区長殿

台風19号の東京直撃が免れないと判断した10月10日、私たちは城北労働福祉センターに台風当日の夜間開放の要請をしましたが、「管理上できない」との回答しか得られず、山谷労働者福祉会館を開放することにしました。10月12日山谷労働者福祉会館には約20人の野宿者が避難しました。近隣のキリスト教会にも約20人が避難したと聞いています。

10月12日、野宿者が集中している台東区、墨田区に区の避難所の野宿者への対応を確認したところ、
墨田区は「どなたでも受け入れる」と回答、
台東区は
「避難所はホームレスはお断りしている」
「理由は、ただで泊まれる所と思われては困るから」
「住所を書かせたり、身なりなどで(ホームレスかどうか)判断する」
「川が氾濫するなど危険な状況になれば現場判断する」
などと答えました。
翌10月13日、私たちは野宿の仲間たちと共に避難所からの野宿者排除に抗議するため、台東区役所に行きましたが、その場で危機・災害対策課の職員は「今回のやり方は間違っていた。今後のやり方を検討する」と表明しました。

わたしたちはこの1週間、87人の野宿の仲間に①台風の時どこにいたのか②区の避難所があることを知っていたかどうか③避難所のことで思ったことを、ききとりをしました。
10月12日、ほとんどの野宿者が雨風をしのいでいたのは、駅、公園の建物の軒先、商店街のアーケード、高速道路の下、自分の小屋などでした。
ききとりをした87人の野宿者のうち台風当日台東区内にいた人は74人、そのうち56人は区の避難所の存在を知りませんでした。知ることができた人も1人を除いて台東区の避難所には行くことはありませんでした。ききとりから日常的な排除や差別が野宿の人々が避難所へ行くのを躊躇させたことがわかります。

またききとりには「断るのはないよね。危ないから頼って行ったわけだから何とかしてほしい。」「みんな行くとこなくて困っていたのに。避難したって1日だよね。ずっといるわけじゃないんだから。間違ってるよ。同じ人間なのに。」「『ホームレスお断り』はおかしい。差別だ。何のための避難所か。」「ホームレスお断りはひどい。人間の尊厳は誰も同じ。」という声が相次いでいます。

今回、台東区は「ホームレスが避難所に来ることが想定外だったため、対応が不十分だった」という見解を表明しています。しかし、12日の私たちの問い合わせに対する回答からは、むしろ、野宿者が避難所に来ることを想定した上で、明確に排除する意思を持っていたことがうかがえます。再発防止のためにも、正確な事実確認を求めます。そして、今回の避難所対応で端的に現れた「野宿者排除」を、日常の問題として点検していただきたと思います。

台東区危機・災害対策課が表明した「今後のやり方」を検討する上で、
①避難所の場所、避難所開設を知らせる方法
②避難所の運営のやり方、城北労働福祉センターとの連携
③日常的な排除の問題
について、当事者の声をきくための話し合いの場を早急に設けることを要望いたします。
 
 山谷労働者福祉会館活動委員会
台東区日本堤1-25-11
電話・FAX 03-3876-7073
メール sanya@riseup.net


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