「ブラジルのファベーラ(スラム)の武装警察による占領に対するコミュニティ住民のコメント」の抄訳です

「ブラジルのファベーラ(スラム)の武装警察による占領に対するコミュニティ住民のコメント」の抄訳です
rioonwatch.org/?p=14260

今年の3/30、武装した警察がリオデジャネイロで最大のファベーラ複合体(13万人の住民がいる)であるマレを占拠した。大手メディアは「危険で組織犯罪やドラッグの密売の聖地からギャングを追放する作戦が速やかに行われた」と報道。だがMare(マレ)に暮らす人々の声は?「ほとんどの住民はレポーターに話そうとしない」という表現。

外からのレポーターのインタビューを住民は受けようとはしないが、マレの人々は黙っていたわけではない!コメントや観察や批判や希望が、ソーシャルネットワーク上にあふれている。ハッシュタグは #OqueaMarétem, #dedentrodaMaré and #MaréViveなど。

マレで警察が動き出したのは3/21。3/30にはメディアが入りスペクタクルが演出されたが、その間多くの虐待や数人の死者が報告される。18才の若者が小路に連れ込まれBOPE(特殊部隊?)により殺害。
マレのNGOは3/28に暴力の概要のレポートを発行した。

マレでの武装警察の占拠で問題になってるのは、集団令状(collective warrant)。これは、警察がどの家にも押し入ることができるとするもの。「集団令状」についてマレの住人のことば:「コミュニティに対する敬意のカケラもない人間による偏見に満ちた無責任なでっち上げ品」「マレでは憲法も住居の不可侵も無いということか?」

マレに立ちはだかる軍事警察の作戦。にもかかわらず、3/29(土)には、マレではサンバなんかのお祭りが行われた!そして3/30の早朝、警察の軍事作戦の開始。facebookやtwitterは記事であふれた。突撃専用部隊の襲撃、装甲車の侵入、住居への侵入、低空で旋回する武装ヘリ。81才の老人が逮捕され、子供たちのグループが警察により襲撃され、その日の午後には15才の少年が射殺される。その他二人の少年が銃撃により負傷。

多くの住民は、あえて危険を犯すことはせず(外に出て抗議したりしないで)テレビで見てたが、もちろん報道については批判的。そして、軍隊による占拠が一段落した後にやってきたのはテレビ局。オンラインのコメントの多くが、マレで今最も必要なのは基本的なサービスと指摘。「何で戦車がいるんだ?税金使って商業メディアのためにスペクタクルを演出して貧乏人を犯罪化するな。兵隊が余ってるんなら歩道を修理させろよ」
住民の声続き「戦車を持ってくるガソリンがあるなら、建築資材を持ってきて家を直せよ。ライフルを見せびらかしたりするサイコパス的な軍隊の仕草はもうたくさん。人殺しの司令部じゃなくて病院をつくれ。こんなことを考えるのはとんでもないユートピアかもしれないがね。」

その他コメントの中には、マレの地域的特性と闘争の歴史、それにより勝ち取られてきたものを肯定するものがたくさんあった!一方、一部には、ファベーラの文化的独自性について見落とし、ファベーラについてのステレオタイプに基づいた、公式の大本営発表をなぞるようなレポートもあった。このようなレポートに対し住民は反論!とある住人は「戦争をしらないかのように平和を求めてるんじゃない。いつだって役人や公共部門に無視されてきた。けどここには電気も水も下水もゴミの回収もある。みんなが団結し抵抗してがんばったコミュニティの闘争によるものだ。この場所を1940年代から占拠してきた素晴らしい人々のたたかいによるものだ。軍隊の襲撃ではじめて『ファベーラの人々の尊厳』とか言うのはむちゃくちゃだろ。」

ためらいがちではあるが、楽観的な見方の人も。「基本的なサービスは得られると信じたい。また、ファベーラに来たい人が来て暮らす権利、去りたい人が去る権利も。いままでずっとそうだったように。警察は法律内で行動すると信じたい。いままで何十年も虐殺の下にあったコミュニティを、騎兵隊や戦車じゃ変えられない。」

3/30以来、警察の駐留は少なくなっているようだ。だが、コミュニティの活動家たちは、これからの警察による鎮圧を心配してる。4/2には、17のコミュニティと人権団体による、団結を呼びかける声明が発表された。「3/30の軍事作戦は、ファベーラへの軍事配備と絶滅政策による弾圧の始まりだ。抵抗を強化することが肝心だ!」国際的に有名なファベーラの観測団体(?)市民社会団体は、マレで公開のヒアリングを呼びかけた(4/3)。住人たちはマレのコミュニティの一つで「文化的占拠(音楽とアートと抵抗の結合を試みる)」の日を4/5に準備する。「動き出す時が来た:マレは抵抗する」と銘打って行動をよびかける。「都市の戦略的な地域における新しい独裁に対する、運動と抵抗が必要だ。平和は寄付されるものじゃなく、たたかいとるものだ!」

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