ちゅうさんの追悼3回忌@隅田川

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2年前(2010年)の8月9日、隅田川・桜橋で約3年間野宿し、私たちとともに歩んできたちゅうさんという仲間が水死体で発見されました。65歳でした。愛嬌のある風貌と、気のいい憎めない性格で、皆から愛されている仲間でした。

ちゅうさんは2010年春、体調を崩し入院。退院後、生活保護受給に至ることなく再び隅田川に帰ってきました。ちょうどその頃隅田川は花火大会の直前で、桜橋の仲間は毎年この期間、上流の公園へ移動を余儀なくされます。ちゅうさんも、花火大会が終わったら皆と一緒に桜橋に小屋を立て直す予定でした。

ところが、桜橋に帰ってきた矢先、ちゅうさんは墨田区土木管理課担当主査から「一度出た人間は小屋を建てさせない」「一回福祉をとったひとは絶対だめ」などと言われます。それだけでなく、区職員は小屋の資材や布団などを何の法的な手続きもないまま強制的に撤去しました。居合わせた人の話によると、ちゅうさんは土木管理課職員に手を合わせて「ここに住まわせてくれ」と懇願していたそうです。にも関わらず、ちゅうさんの声は聞き入れられることはありませんでした。そして、ちゅうさんはそれから行方がわからなくなっていました。周囲で野宿する仲間たちが懸命に彼の居場所を探しましたが、最悪の形で発見されることとなってしまいました。

ちゅうさんの死が、自殺だったのか、事故だったのか、それとも野宿者襲撃によるものだったのか、詳しいことは未だわかっていません。しかし、土木管理課のちゅうさんに対する仕打ちが、彼に無念の死をもたらした大きな原因であると私たちは確信しています。

労働市場からはじきだされ、家族というセーフティーネットからも公的福祉からも排除され、生き延びるための場所としてやっと野宿場所へ帰ってきたちゅうさん。その公共空間からも排除されたちゅうさんは、本当にこの世で生きる場所を失ってしまいました。もちろん、ちゅうさんを支えきれなかった自分たちへの悔しさもあります。しかし、生きるための最後の術である小屋が撤去されるようなことさえなければこんなことには・・・、と思えてならないのです。ちゅうさんの無念を思うと、深い怒りと悲しみを禁じ得ません。

ちゅうさんの死からちょうど2年目の今日、地域のお坊さんに来ていただき三回忌の集まりをしました。追悼の場では、彼のことを知る人も、出来事のことを後から聞いた人も、集まった人がそれぞれの思いを語りました。私たちは、これ以上1人の仲間も殺されたくない、殺させたくない。このような悲しい出来事が二度と繰り返されることのないよう、人の命が尊ばれ誰もが尊厳のうちに生きられるような社会になるよう、強く願いつつ、歩みを新たにしていきたいと思います。

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