【速報】荒川河川敷工事についての交渉報告

今日、話し合いの場である河川敷では、工事予定地を囲う形で単管パイプが地面に打ち込まれていました。これは、工事予定地を囲い、人の出入りを規制するフェンスを作るためのものだそうで。「立ち入り禁止」の看板が至る所に立っています。しかし、工事予定地には人が暮らしています。というか、話し合いは、そこに住む人に向けたものであるはずなのですが。。。。 話し合いの当日の朝からこのような工事を行うとは、いったいどういうことなのか。2枚目の写真は、立入禁止の看板の前で話し合いの場所を私たちに指示する塩谷(しおのや)。いびつな構図が浮かび上がります。

話し合いの中でも、塩谷は「工事をするので出て行ってもらう」という言葉を、20数回繰り返しました。しかし、工事予定地には今もそこに暮らす人がいます。個人個人、様々な事情がありますが、長い人で数十年、この地で暮らしてきました。みなに共通するのは"移動しろと言われても行くところがない"ということです。
しかし、塩谷ら役人には、貧しい人々がここに住むに至った経緯や社会的な構造、背景が見えていません。公共地がこれまでにどれくらいの人命を救って来たのかが見えていません。彼らの頭にあるのは河川管理法だけ。河川管理法に反していれば、何をしてでも追い出すべき、という発想のようです。

現在、小屋のすぐ近くに重機が入り作業が始まっています。危険な状態です。しかし塩谷は「工事によって危険な思いをするのが嫌なら、出て行っていただければ良いと思います」と言って平然としていました。これは暴力も辞さないという脅しですよね。。。。
とりあえず、当面の工事では、人が暮らす小屋の回りや木については手をかけないことを確認させたのですが、こういう当たり前の話をするのにえらく時間がかかって消耗しました。
また、工事自体についても、野宿者追い出しのためであることがますます明らかになってきていて、こういう工事が公共事業として行われるのは許されないだろう、という思いを強くする交渉でした。今後ともご注目を!