渋さ知らズ山谷堀コンサートまであと5日!【アルミ缶条例に反対する理由その2】

渋さ知らズ大オーケストラ山谷堀コンサートまであと5日です!昨日につづいて私たちがアルミ缶・古紙持ち去り禁止条例に反対している背景について補足しましょう。

昨日は、悪質な生活保護施設(無料低額宿泊所)が野宿者をターゲットにしていることを説明しました。この生活保護施設と並んで代表的な野宿者簒奪ビジネスが、悪質な飯場です。飯場というのは、日雇い労働者が住み込みで働く宿舎のことです。もちろんまともな飯場も多くあり、建築や土木の仕事をしている人々が生活の糧を得るための非常に重要な労働形態でありつづけてきました。しかし、労働と生活が一体となっている構造上、奴隷労働の温床になることが多いのです。

日雇い労働者に声をかけ、飯場へと勧誘する人々は手配師と呼ばれます。本来なら手配師は、労働者に声をかける段階で、賃金や宿泊費などの労働条件についてきっちりと説明しなくてはなりません。しかし、公園などで野宿者をターゲットに勧誘を行う手配師の中には、労働条件の説明が曖昧だったり、一切説明をしなかったりという者も少なくありません。そして、そのような手配師経由だと、賃金が非常に低額だったり・場合によっては一銭も払われないような飯場に入ってしまうことも多くあります。

上野公園などでは、賃金の相場は一日8000円~9000円です。しかし、ほとんどの飯場では食費と宿泊費として計3000円が経費として引かれるため、仕事がある日でも、手取り額は6000円前後です。そして、仕事がない日には、食費+宿泊費が引かれ、純粋なマイナスとなります。法的には、仕事が無い日には、会社(飯場を経営する会社)が休業保証のお金を出さなくてはならないことになっているのですが、そのような飯場はほとんどありません。特にリーマンショック以降、建築土木の仕事が劇的に減り、飯場に入っても一週間で2-3日しか仕事が出ない、ということが珍しくありません。こうなると、たとえ何ヶ月働いても手元に残る現金はほとんどゼロ、場合によってはマイナスになります。また、中には暴力的に労働者を監禁し、逃げ出すのを防ぐための見張り番を置いて、タダ働きをさせるようなところもあります。数年前、山梨県の朝日建設という飯場では、賃金清算を要求した労働者が、飯場の経営者により殺害されキャンプ場に埋められる、という事件も起こっています。

ここでも、生活保護施設と同様に、悪質な飯場は野宿者の「生存権・居住権の欠如」につけこむ形で商売をしており、全く同様な構図となっています。そして、野宿の中での生存・居住の維持が、悪質な飯場に対する非常に現実的な抵抗であることも同様です。悪質な飯場の経営者は、「飯と布団があるだけマシだと思え。」というようなことをしばしば口にします。このような状況の中で生きる人々にとって、アルミ缶回収などの仕事が持つ意味は非常に重いのです。

というわけで、私たちはアルミ缶・古紙持ち去り禁止条例に強く反対しています。(続く)

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