資源ゴミ持ち去り禁止条例について、墨田区への申し入れを行いました (9/30)

報告が遅くなってしまいましたが、9/30に資源ゴミ持ち去り禁止条例について、墨田区への申し入れを行いました。以下、申し入れ書の内容全文です。


            申し入れ書
                     2010年9月30日
 
墨田区長殿
 墨田区議会議長殿
 墨田区リサイクル清掃課長殿

 
墨田区が現在施行し、また本年10月1日からさらに強化しようとしている「廃棄物の減量及び処理に関する条例」による「資源ゴミ持ち去り禁止」の実施について、以下の理由から中止するよう申し入れる。

1.野宿労働者の生存を脅かすものである。
  昨今の雇用情勢下、失業、不安定雇用が蔓延している。まして、一旦住居を失えば、仕事を得るのは極めて困難である。行政の雇用対策が皆無に等しい現状で、アルミ缶・古紙回収は、重労働・低収入ではあるが、野宿労働者にとって、ほぼ唯一の就労の機会である。

2.野宿労働者に対する社会的排除であり、差別・偏見を助長するものである。
苦労してカン集めをしている野宿労働者を「がんばってください」と応援してくれる住民もいる。区が一方的に持ち去りを「犯罪」ときめつければ、こういう人々の気持ちを封じることになる。行政の姿勢が、地域の人々に与える影響は大きい。5年前、墨田区が野宿者の追い出しを強めていったとき、大横川親水公園で野宿者を虐殺した高校生は「ホームレスなら殺してもいいと思った」と言ったという。

3.廃品回収の歴史性
アルミ缶や新聞が「資源ゴミ」とされる以前から、貧困者は、それらを集め、生活の糧にしてきた。貧困者を排除し、回収を区が独占するのは貧困者を保護すべき行政としてあるまじきことである。

4.「持ち去り禁止」の目的が不明である。
  野宿者による資源ゴミ回収は100%リサイクルにつながっている。また、区が回収するゴミの減量になり、ひいては業者に委託する費用の削減になる。

5.人権侵害
現在、リサイクル清掃課は、資源パトロールと称して、アルミ缶や新聞を集めている野宿労働者を無断で撮影したり、名前を言わせて記録したりしている。これは、行政による個人の肖像権、基本的人権の侵害である。

6.行政の責務の放棄
 「ホームレスの自立の支援等に関する特別措置法」に基づいて国が策定した基本方針に、国・地方公共団体は「常用雇用による自立が直ちには困難なホームレスに対して、雑誌回収やアルミ缶回収等の都市雑業的な職種の開拓や情報収集・提供を行うべき」と明記されている(第3-2(1)キ)。
  墨田区は本来負うべき責務を実行しないばかりか、野宿者の自立を困難にしている。   
                                   
以上

野宿者有志                         
山谷労働者福祉会館活動委員会
山谷争議団・反失業闘争実行委員会

連絡先:台東区日本堤1-25-11
    山谷労働者福祉会館
     03-3876-7073(FAX兼)
    メールアドレス:sanya@sanpal.co.jp

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