カリコミとは?

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上野公園や隅田川周辺で小屋を構える仲間たちと話をすると、「カリコミ」という言葉が時々でてきます。カリコミとは何でしょうか?仲間にきいてみよう!

「カリコミってなんですか?」
Tさんが答えてくれました。
「カリコミとは....
月一回ないしは、上野では天皇などがくるたびに、荷物ないし小屋、テントなどを片付け、終わった後また戻すという、面倒な仕事。」
この「カリコミ」という言葉は野宿の仲間の間で使われている俗語のたぐいです。「カリコミ」を行うお役人は「月に一度の特別清掃」と言ってるようです。清掃といっても、ほうきとちりとりでゴミを集めるのではありません。コワモテのお役人が10人くらいのグループで巡回し、移動していない小屋があるとそれを問答無用でゴミとして捨てていくというもの。体のいい追い出しにすぎません。
その場所が区の管轄であれば区の土木課が、都の管轄であれば建設事務所や公園管理事務所が、カリコミを行います。毎月のカリコミの日程に合わせて、仲間たちは小屋をばらして移動し、終わった後で小屋を建てるという作業を繰り返しています。カリコミに関連する苦労話はたくさんあるので、おいおいお伝えしていければと思います。
上の写真は、カリコミが終わって小屋を立てる仲間たちの様子。写真をとるのを快諾してくれました。この仲間は、カリコミのあと仕事が入ったので、小屋を建てれたのはカリコミから3日後。3日間は小屋無しで寝ながら仕事に行ってたそうです。

ちなみにカリコミの語源ですが、"狩り込み"と思われます。戦後すぐ、上野駅周辺が野宿する人々であふれていたころ、行政がトラックで乗り付けて、その辺りで暮らしていると思われる人々を手当たり次第トラックに積み込み、収容施設に送り込む、ということを繰り返していました。そのころ、行政による唯一の野宿者対策というのがこの「狩り込み」だったようです。その言葉が現代でも生きていて、野宿の仲間の間で違った文脈で使われています。いや、行政の対策の本質的な部分は、たいして変わってないのかも。

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